上海方面の旅(1995・9)
一昔前の写真を眺めていると今の上海と随分変わっているので12年前の写真を紹介します。今は亡き台湾の旧友に案内されたので、随分裏通りまで散策出来た事を思い出します。
上海
1、黄浦公園
黄浦江と蘇州河の合流点に面したこの公園は1860年代にイギリス人の手で作られたものだが、公園の入口に”犬と中国人入るべからず”の立札が立てられていたとか。この立札は当時既に無かったが蘇州河に架るかってのガーデンブリッジには”外国人は入場無料”の看板がまだ残っていた。列強諸国の中国人蔑視の名残りで当然今はない。公園から対岸の東浦地区に立つテレビ塔は経済特区開発地区のシンボルだが当時まだ近代的な建物やネオンは少なかった。
2、豫園商場
上海で唯一中国の伝統を偲ばせる名園と言われる豫園に隣接するショッピングセンターで、100以上の商店がひしめき合い一日中観光客で賑わっていた。レストランが立派になった以外現在と差ほど違わないようだ。
3、南京路
東西5kmに亘って貫く中国一の繁華街で、三越、ヤオハン等日本資本も進出していたが、中国人の年収の何倍もする世界の有名ブランドが並んでいたのが印象的だった。海外で財をなした華僑達が里帰りの土産に買うのが殆どだとか。信号が変わると銀輪隊(今はオートバイと自動車)が一斉に突進してくる光景に圧倒された。一歩裏通りに入ると煉瓦建の古い民家が立ち並び下駄牌でマージャンに興じている老人達の姿に潤いがあった。
4、玉仏寺
市街の北西、安達路にあり上海で最も訪れる人の多い禅宗の名刹。寺の由来は大雄宝殿奥の玉仏楼とその左手の臥仏堂に祀られる玉仏。清朝末期彗根和尚がミヤンマーから持ち帰ったもので、白玉独特の艶やかな肌、鮮やかな朱の唇、表情豊かな目元など魅力的な玉仏が安置されていた。
5、龍華寺
上海最古の寺。七層八角の美しい塔で、三国時代の247年呉の孫権の建立と伝えられている。文化大革命で破壊された部分を修復したもので境内は街の雑踏の中にありながら落ち着いた静けさに包まれていた。寺の南を走る龍華路を隔てた正面に聳えるのが龍華塔で、塔の高さは40m、木と煉瓦で造られた美しい塔だが上がることはできなかった。
杭州
1、霊隠寺
326年創建の古刹で、高さ16m中国最大の木彫り釈迦牟尼座像があり、近くの山中には300余りの魔崖仏などがあった。
2、岳王廟
南宋時代、華北を占拠した異民族の金に抗し、故地回復に戦功のあった将軍、岳飛の墓で1221年に建造された。その金が縛られ檻に入れられた鋳造は中国人らしい風刺のきいた表現で、敗者の哀れを表していた。
3、西湖
5・6平方キロの広さで山水画のような夢玄的な美しさの西湖は、平湖秋月など宋時代の漢詩に詠われた景色そのままだった。中国人が理想とする湖で四季折々見るたびに美しさが違うと言う。湖面に映る月の美しさを鑑賞できる三潭印月や、沈む夕日を眺める雷峰夕照、花木と魚が多い花港観魚などが絶景とか。
香港
1、市場
当時成田からの直行便がなく香港経由で中国へ入った為、一泊することになり裏通りを散策した。市場内での肉の解体風景だが、牛、豚、,鳥は勿論いろんな肉を一緒に解体しており、解体すれば何の肉か判らない。新同楽で食べたフカヒレコースは豪快だった。
2、ウインドウズ95発表会
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