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2008年4月

南イタリアの旅(2008・4)

12年前北イタリアへは行ったが、イタリアンマフイアの街シチリアに多少の興味があっての旅立だったが南方の人は人情厚くのんびりした旅行だった。歴史から見て幾多の民族、宗教、文化が混じり合った独特の雰囲気で、マフイアの街なんて全く感じさせない。ただ北との経済格差は大きく特にナポリの失業率は高く、治安はよろしくない。病めるイタリアの現状を垣間見た気がした。そんな南イタリアの幾つかのショットを紹介します。

1、ナポリ歴史地区世界遺産

File0001 ローマ、ミラノに次ぐイタリア3番目の大都市だが失業率は高く、旧市街の至る所に落書きがあり治安は良くない。写真のヌオーブオ城を始め歴史的建造物は多いが旅行者の一人歩きはお勧めできない。他方丹下健三設計による新都市は斬新なビルが立ち並び、今回泊まったホリデイ・インもその中にあり、未来都市を散歩しているようだった。

2、アマルフイ海岸世界遺産

File0003ソレントからサレルノまでの40kmの海岸線はイタリアで最も美しく断崖絶壁に貼り付くように建つ家々の白壁が鮮やかだった。中心地に建つドウオーモは16世紀の建物で、18世紀にバロック様式に改築されたようだが、金色に輝くフアサードは見事で、中央のブロンズの扉はコンスタン

File0002チノーブルで鋳造されたものだそうで、日没時に輝く風格ある教会だった。

3、マテーラの洞窟住居世界遺産

File0011 荒涼とした白石灰の岩山に築かれた洞窟住居群サッシ”の歴史は旧石器時代まで遡るようだが、1950年ころ強制移動により無人化し廃墟となっていた。近年歴史的価値が再認識され1993年に世界遺産に認定され徐々に整備が進められており、レストランやホテル、土産物屋などが並びだし静かな開発が進められていた。

4、アルベロベッロのトウルッリ世界遺産

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アルベロベッロとは”素晴らしい木”の意味だが、標高415mの丘の上に白い壁にとんがり帽子のような屋根の乗った家々”トウルック”が続く。この地方でとれる石灰石を薄く切り、積み重ねていった上に”ピナクル”と呼ぶちょこんとした屋根を載せたお伽の国に来たような錯覚を覚える空間だった。

5、ポンペイ遺跡世界遺産

File0012 西暦79年8月24日ヴエスヴイオス火山の大噴火によって1日で埋もれてしまったナポリ南20kmの街だが16世紀末偶然発見されるまで1500年もの間地の下に眠り続け18世紀半ばに発掘の結果、伝説の街になっていた街並みが出現、厚い火山灰の下から現れた遺跡は神殿や共同浴場、住宅から売春街、居酒屋まで様々だが現在でも80%程度しか発掘が進んでいないとのこと。

6、青の洞窟(カプリ島)

File0006 ナポリから船で40分で島に着き、更にモータボートで洞窟近くまで行き、それから4人乗りボートで洞窟に入るのだが開口部が1m程しかないため潮の干満や波の高さによって入れる確率は60%程度(夏場でも80%程度)だそうだが、洞窟内の滞在は僅か2分程アッツと言う間の景色だった。海面下に潜った開口部から透きとおった水を通して太陽光が入るため不思議な青い光に満ちた空間ができるそうだ。

7、アグリジェント遺跡世界遺産File0004

紀元前6世紀にシチリアに入植していたギリシャ人によって開拓された街で、神殿の谷と呼ばれる考古学エリアにギリシャ神殿の数々があり写真は砂岩で作られたコンコルデイア神殿。(ギリシャの神殿は大理石で作られているがこの土地には大理石がないため砂岩で作ったそうだ。)

8、モンレアーレのドウオーモ

File0005 パレルモ南西8kmのカプート山の上の小さな町にあるシチリアで最も美しいノルマン建築と言われる。内部は”イエスの生涯””復活””アダムとイブ”など旧約、新約聖書の場面を描いたモザイクが美しかった。写真はドウオーモの右手に隣接する僧院の回廊アラブ、ノルマン、ビザンチの様式が混じった優美な回廊だった。

9、パレルモ(シチリアの州都)

File0009南イタリアではナポリに次ぐ人口90万人の大都市でノルマン、アラブ、スペイン等の異民族支配が長かった為独特の文化が生まれ、ゲーテも“世界一美しいイスラムの街”と称賛したほど花に彩られた美しい街だった。写真のカテドラルは1184年にシチリア、ノルマン様式で建てらたが外国支配の歴史を通して改築が繰り返された。歴代ノルマン王の墓がある 。

10、タオルミーナ

File0008 イタリアきっての高級リゾート地で、青く輝くシチリア海とエトナ山を一望する風光明媚な保養地で標高216mの街からシチリアで最も高い活火山エトナ山を背景に眼下にイオニア海を見下ろす。この街が舞台になった映画”グラーブルー”ではハイビスカスやオレンジが咲き乱れていた。高台には古のロマンを伝えるギリシャ劇場が佇んでいた。古代ローマ人も眺めたであろう舞台の先には紺碧の海とエトナ山が聳えていたが雲がたち込め見えない。街のメインストリートのウンベルト一世通りにはカフエやお洒落なブテイック、ブランドショップが建ち並んでいた。生うにのパスタが美味かった。又様々なフルーツの形をした名物甘い砂糖菓子”マジパン”は甘すぎた。

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スペイン旅行(2004・4)

眩しい太陽と光に溢れる陽気なラテンの国、特に真っ青な空に白い家々が並ぶアンダルシア地方に憧れ旅立ってから既に4年が経ったのだ。古くはカルタゴ、ローマ、アラブの支配を受け、夫々の宗教が融合した光と影の際立つ華麗な文化と景色が素晴らしかったし、情熱的な闘牛やフラメンコも楽しかった。そんな思い出のカットを幾つか紹介します。

、バルセロナとグエル公園世界遺産

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1992年夏のオリンピック開催地として知られるが、昔から独立と自由を求める気風が強い為かガウデイ、ピカソ、ミロ等強烈な個性の芸術家を輩出してきた。聖家族教会はガウデイが生涯を捧げた最高傑作だが完成は100年先とも200年先とも言われ目下建設中だグエル公園はグエル侯爵がパトロンになってガウデイに造らせた公園だが、この他奇抜な形のマンションなど街全体がガウデイ一色だった。中世から変わらない古い街並みと、斬新なデザインを生み出す自由、闊達なカタルーニア人の気質を肌で感じる街だった。

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2、モンセラット修道院

File0003 バルセロナ北西60kmにあるカタルニーニャの聖地で、険しい岩壁に貼り付くように建てられたベネデイクト派の修道院だが、オスマントルコの迫害を逃れる為このように険しい所に建てられたそうだ。

3、グラナダのアルハンブラ宮殿世界遺産

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標高700mの高地にある古い都で、800年近くイベリア半島を支配したムーア人の最後の拠点で、此処でイスラムの時代は幕を閉じた。アルハンブラとは”赤い城”を意味するそうだが、一見城塞のように見えたが、一歩足を踏み入れるとその美しさに息を呑む程だった。中世イスラム宮殿の中で最も雅やかな美しさを持つと言われ、特に精緻を凝らした内部       

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の装飾には圧倒された。漆喰、石彫、色タイル等を使い、植物模様、幾何学模様、アラビア語の銘文などを組み合わせたアラベスクが見事に天井、内壁、床などを覆い尽くしていた。

4、ミハス

File0006 アンダルシアの白い村と言われ、白壁に囲まれた狭い路地から紺碧の青空が見える”アンダルシアのエッセンス”とも称せられる美しい村で、珍しい四角い闘牛場など絵になる景色が多く、カメラ片手に何日も滞在したい街だった。

5、ロンFile0008

近代闘牛発祥の地として有名だが、見物は高さ100mの絶壁に架けられたヌエボ橋で、その他市内にはサンタマリア教会、モンドラゴン宮殿、アラブの浴場などもある美しい街だった。

6、セビリア大聖堂世界遺産

File0007 ローマのサンピエトロ寺院、ロンドンのセントポール寺院に次ぐヨーロッパ第3の規模の寺院で、1401年モスクを取り壊す時、後世の人に狂人と思われるほど大きな教会を建てよう120年かけて完成した、後期ゴシック様式の大聖堂。セビリアは古代ローマからアンダルシアの中心都市として繁栄し、大航海時代以降は新大陸との貿易によって黄金時代を築き、マゼランの世界一周航海の起点にもなった街だ。

7、ゴルドバ歴史地区世界遺産

File0010 8-11世紀イスラム王国の首都として隆盛を極め”西方の真珠”と賞賛されコンスタンチノーブルに次ぐ大都市だった。アブデラマン1世によって創建されたメスキータはイスラム寺院としてメッカのカーバ寺院に次ぐ世界第2の規模でイスラム教、ユダヤ教、キリスト教が共存し相互にその文化を育んだそうだが神秘的な美しさだった。

8、ラマンチャ

File0011 ラマンチャとは”乾いた土地”と言う意味で、かっては木も草も生えない乾いた不毛の土地だった。この8万㎢に及ぶ大平原地帯が、愛すべき騎士ドン・キホーテの舞台となった風車の村である。

、古都トレド世界遺産

File0009 トレドを見ずしてスペインを語るなかれと言われる。三方をタホ川に囲まれ花崗岩の台地に舞台セットのように拡がる美しい中世の街並み、狭い石畳の路地が迷路のように拡がっていた。トレドを支配していた夫々の民俗、宗教の文化の跡が見事に調和された街で博物館のようだった。画家エル・グレコが愛した街で”エル・グレコの街”とも呼ばれる。大聖堂スペイン・カトリックを代表する教会で270年かけて造られ、1493年に完成した。

10、セコビア旧市街とアルカーサル世界遺産

File0012 三方を川に囲まれた険しい丘の上に築かれた要塞の街で、13世紀の古い要塞を16世紀に王城として改装したアルカーサルは歴代カステイリア王の居城で、イサベル女王が戴冠したのもこの城で、デズニーの”白雪姫”の城のモデルになったと言われる。

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ローマ時代丘の上まで水を供給するため造られた水道橋が完全な形で残っていたのに驚いた。

11、マドリッド

File00148世紀には 一寒村にすぎなかったが10世紀から繁栄し、1561年フイリップ2世の時代に首都となり、以降スペイン近代史のメインステイジとなり豊富な文化遺産に恵まれ、中でもスペイン3大画家グレコ、ゴヤ、ベラスケスの作品を豊富に集めたプラド美術館は素晴らしかった。

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