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2010年11月

英国旅行(1998・11)

リタイアを間近に控え聊か毎日が退屈だし,年次休暇も随分残っていたのでその消化を兼ね晩秋の英国を訪ねた。ロンドンは仕事で2回程訪れたがその近郊は初めてだ。11月の英国はかなり寒く、帰国時は初雪に見舞われる程だったが防寒着を完備して行ったので余り寒さを感じなかったが日没が早いのに参った。3時を過ぎると暗くなり写真は撮れないし方向も分かり難い。英語で紅葉をイエローイングと表現する言葉があるようにイギリスの紅葉は殆ど黄色一色で落ち着いた景色だ。落葉しても風で吹き飛ばされないのか積み重なった落ち葉の上をガサガサ音をたてて歩くのが新鮮な感覚だった。そんな古い旅の1コマを紹介します。

1、オックスフオード

Img_0003 テムズ河とチャーウエル河に挟まれた街は13世紀最初にカレッジが造られて以来ケンブリッジと共にイギリスの学問の中心地である。よく”オックスフオード大学”と呼ばれるが、一つの大学ではなく教授や学生が同じ寮に寄宿しながら専門的な学問を学ぶ”学寮”の集まり45余りのカレッジが点在しており学校の中に街があるようだった。写真は1264年設立のマートン・カレッジで現皇太子の浩宮殿下も在学したカレッジで13世紀に建てられた礼拝堂やイギリス最初の図書館など素晴らしく日本人が憧れる華麗な欧州文化を見た。(因みに雅子妃殿下が留学したのはベイリオル・カレッジ)

2、ブレナム宮殿世界遺産

Img_0001_2 ウッドストックにある第11代マールバラ公爵の宮殿で典型的なイギリスのカントリーハウス。第二次大戦中のイギリス首相ウインストン・チャーチルが生まれた場所。イギリス最大級、ヨーロッパ随一のバロック建築といわれるが公開は10月末迄で残念ながら見られなかった。46㎢の広大なイギリス庭園で衛兵が乗馬を楽しんでいる景色は絵になる。

3、アイアン・ブリッジ世界遺産

Img_0004セヴアーン川の渓谷に世界初の鉄橋が出来たのが1779年だがこの地は製鉄産業で栄え、幾つもの工場が林立する産業革命の中心地だった。20世紀に入るとこの地の産業は衰退していったが廃墟となった工場群は観光地に生まれ変わった。当時鉄の素材を生かした建築技術が無かった為木造橋の手法を採ってアーチ型にしたようだ。

4、ストーンヘンジ世界遺産

Img_0005 ソールズベリーの牧草地に忽然と現れるサークル状の巨石群は何の為に作られたか判らないと云う。宗教儀式、天体観測等諸説あるが謎に包まれた侭。3000年以上前に出来たそうだ。この当時は近くまで行って石にも触れられたが今年訪れた時はロープが張られ、丁度夏至のj時期だったのでパワーが最も強いと信じるドルイド教のヒッピーが集まり治安が悪いので急遽エイブベリーのストーン・サークルに行き先変更したが半裸のヒッピーがビール片手に寝そべっているだけだった。

5、ローマン・バース世界遺産

Img_0006ローマ人が開いた温泉の町は風呂(バース)の語源にもなっている。西暦1世紀にローマ人が築いた浴場跡が18世紀になって発掘、復元されたもの。今も46℃の湯が流れ込んでいる。大浴場”グレート・バース”には湯が冷めないように床に鉛板が敷き詰められていたが、こうしたローマ人の優れた建築技術の数々が展示されていた。隣接のパンプ・ルームは温泉を訪れる上流階級が社交場として1706年に建てた施設。今年行った時は飲泉所があり、生演奏を聴きながら午後の紅茶を楽しむなど随分観光化されたようだ。

6、コッツウオールズ世界遺産

Img_0008 ロンドンから西へ200kmの丘陵地帯は13~14世紀羊毛産業の集積地として栄えた美しい街が点在し、裕福なウール商人達が建てた蜂蜜色のライムストーンの家が佇んでいたこの時訪れたのはウイリアム・モーリスが”イングランドで最も美しい”と称賛したハイブリーだったと思う。今年訪れたボートン・オンザ・ウオータロウアー&アッパー・スロータは整備されすぎ12年前のこの景色の方が絵になる。

7、ロンドン塔世界遺産

Img_0007 1097年ウイリャム征服王によって築城され13世紀後半のエドワード1世の時代に現在の形になった。外敵の侵略から守る要塞と云うのが表向きの築城理由だったが、真の狙いは実力を蓄えたシテイの努力に対する王家のけん制にあったようだ。17世紀前半まで王家の居城として使われた後は牢獄や処刑場として使われたようだ。王室所有の宝石類が素晴らしく、又独特の衣装の衛兵も印象的だった。

8、バッキンガム宮殿

Img_0009元々バッキンガム公の私邸だったのを1761年英国王室が買い上げ、19世紀に大規模改造を行ったもの内部公開は夏の一時期だけでこの頃は公開されていなかった。11時半から行われる衛兵交代セレモニーは1時間前から場所取りをしなければならないほど人気だった。

9、ウエストミンスター寺院世界遺産

Img_0010 ウイリャム征服王からエリザベス2世に至るまで殆ど総ての王が此処で戴冠式を行っている最近ではダイアナ元妃の葬儀も此処で行われた。7世紀にサクソン人が建てた教会と修道院が最初で、現在の建物はエドワード懺悔王が1050年に建てたノルマン様式の修道院を原型に13世紀ヘンリー3世がゴシック様式を取り入れて建て替えたそうだ。ヘンリー8世の宗教改革時にも此処は難を免れたと云う。中にはシェイクスピア等著名人の記念碑と共に王や王家の墓などが納められていた。

10、セントポール大聖堂

Img_0012サクソン人が此処に木造の教会を建てたのが604年。その後石造りになったがロンドン大火で焼け落ち1708年現在の建物が完成したようだ。正面の両側に双塔が聳え、中央には直径34m、高さ110mのドームがあり、バチカンのサンピエトロ寺院に想を得たそうだ。古典的なノルマン様式も巧みに取り入れた建物はワシントンの議事堂パリのパンテオンにも影響を与えたと云われる。モザイク画に飾られた聖堂は荘厳な雰囲気に包まれ、地下聖堂には国民的英雄ウエリントン将軍やネルソン提督、戦火からこの聖堂を守ったウインストン・チャーチル等多くの著名人の墓や記念碑があり見応えのある聖堂だった。

11、カンタベリー大聖堂世界遺産

Img_0013英国国教会の総本山で建物の美しさとステンドグラスの美しい教会だったが歴史的事件の舞台を知ると更に興味が湧いた。有名なのが聖職者の特権を巡って時の国王ヘンリー2世と対立したトーマス・ベケットは国王の配下によって殺害されてしまったが彼の死後様々な奇跡が起き、彼の遺骨は不治の病を治すと崇拝されイギリス屈指の巡礼地として賑わうようになったようだ

12、ライの街

Img_0011 丘の上のセント・メアリー教会を取り囲むように白壁と黒い木組みの家やレンガの家が建ち並び、その間を縫うように石畳の道が続くメルヘンチックな街だったイギリスの中でも有数の美しい街と云われるようだ。古代には英仏海峡に浮かぶ島だった名残から今でも川に挟まれた丘になっており坂道の多い街だった。

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